アキバ
宮城県仙台市青葉区本町2-13-11
仙台市は街規模の割に昭和喫茶がとても少ない。
全国を歩いての感想だけど、こんな大きな都市で昭和喫茶がこれほど少ない街はない。
それでもアキバさんがある。アキバさんがあるから仙台に寄りたくなるし、逆をいえばアキバさんがなくなったら街自体の引力もなくなるのだ、私の場合。
さて、ほんと久しぶり。
蔦がすごい。
「営業中」の看板にほっと安心して外観全体をカメラに収めた。
ちなみにこれは2013年の様子。蔦がない分いまよりあっさりした雰囲気。
すてきなカーテン柄と照明のあかり
昭和喫茶ファカならきっと誰しもこのPULLのマークと取っ手好きだよね
ほんと最高。
ここはビジネス街なので、窓側のチェアはサラリーマンがよく座ります。
悪意で撮った写真じゃありません。
使いこまれて破れたチェアや、それをガムテで補修しているチェアが個人的に好きなもんで。
登米市への行き方を色々調べてくれた常連Aさん。
常連Cさんは登米市のご出身だった。
ガラスのこの模様初めて見るんじゃないかなぁ。
開店日からここに貼ってあるというペナント
近所の会社の人が毎年持ってきてくれるというクラシックカーカレンダー
ママさんに、仙台弁ぬぐいで方言を習って楽しかった。
北海道でも使っているものが1/4ほどみつかったヨ。
ぼくがこういうのが好きだと思って見せてくれたキーコーヒーのオールド缶。
いまのものには無い素敵さだ。
木村コーヒー店の文字もあります。
網戸はないけど、こんな素敵な風通しがある。
これはたしか器用な息子さんが手作りしたもの。
戸をスライドさせると好みの幅だけ外気を取り込める。
喫茶めぐりをしているとたまに見かける奥山儀八郎氏の木版画、「かうひい異名熟字一覧」。
木彫なので手間の掛け方が半端ない。
スプーントレイの端に置いてあるこの不思議な道具は・・・。
これはマスターがご健在の頃愛用していたもので、湯洗などで熱くなったカップが苦手だったため特注したというツール。Cみたいな形のフック部をカップの持ち手にひっかけてお湯から取り上げたりして活用されていたようだ。
ぼくはくちばしが長いので、たまたまケーキをいただく。
食事やお菓子などにタイミングよくありつける人のことを「くちばしが長い」っていうのだそうだ。
仙台に残っている喫茶店では貴重な昭和喫茶のアキバさん。
仙台、宮城在住で未訪問の方はぜひ足を運んでみてくださいね。